NVDA日本語版の説明 2013.1.1jp

目次

1. はじめに

NVDA日本語版はNVDA日本語チームが NV Access の成果を利用して開発したものです。 この文書では NV Access 版 NVDA のことを「本家」と書くことがあります。 NVDA 2013.1.1jp は NVDA の本家 git レポジトリ(ブランチ release-2013.1)をベースにしています。

これは日本語でNVDAを利用するための機能拡張を含んでいます。

NVDA日本語版は無保証です。ご自身の責任でご利用ください。

1.1. インストール

2. 日本語環境での注意

3. Windows 8 での日本語入力の注意

Windows 8 で NVDA のテキスト入力(読み上げ辞書の編集や NVDA+Ctrl+F の検索文字列など)において日本語を入力したあとで、NVDA を正常に終了できない場合があります。

この問題は以下の方法で回避できます:

4. 日本語入力

5. NVDA日本語版の機能

5.1. キーボード

5.2. ヘルプ

5.3. スペル読み設定

日本語版では音声エンジンのスペル読み機能ではなく、独自の辞書を使って「スペル読み」を行います。日本語では SAPI4 や SAPI5 の音声エンジンの一部で、音声設定「サポートされている場合スペル読み機能を使用する」をチェックなしにしないと不具合が起きることがあります。

5.4. 音声合成エンジン

NVDA 日本語版の初期設定では音声エンジンは JTalk に設定されています。これは日本語に対応しています。

NVDA 日本語版には実験的な音声エンジン JTalk2 があります。これは日本語以外の言語にも対応しています。

5.5. 文字説明モード

左矢印キーや右矢印キーによる文字単位の移動と、文字単位のレビューで、文字の詳細読みを行なう「文字説明モード」を導入しました。 ラップトップ用キー操作は NVDA 2013.1 で変更されたのでご注意ください。 「レビューカーソルの現在の文字を通知」(デスクトップ配列:テンキー2 ラップトップ配列:NVDA+ピリオド)を4度続けて押すと、「説明モード」「読みかたモード」の切替ができます。(関連チケット 27620, 31467)

名称 デスクトップ用キー ラップトップ用キー 説明
レビュー内の前の文字に移動 テンキー1 NVDA+左矢印 レビューカーソルをテキスト内の現在行の前の文字に移動します。 説明モードではその文字の説明や例を通知します。
レビュー内の現在の文字を通知 テンキー2 NVDA+ピリオド テキスト内の現在行のレビューカーソル位置の文字を通知します。説明モードではその文字の説明や例を通知します。2度続けて押すとその文字の種類を説明します。3度続けて押すと10進数と16進数による文字コードを通知します。4度続けて押すと 「説明モード」「読みかたモード」が切り替わります。
レビュー内の次の文字に移動します。 テンキー3 NVDA+右矢印 レビューカーソルをテキスト内の現在行の次の文字に移動します。説明モードではその文字の説明や例を通知します。

5.6. 日本語入力の設定

NVDAメニュー「設定」「日本語設定」で日本語の文字説明と文字入力に関する設定ができます。設定「カタカナの前にカタカナと読む」「半角の前に半角と読む」は 2013.1.1jp で廃止されました。

5.6.1. 無変換をNVDAキーとして使用

チェックありにすると、日本語キーボードの無変換キーをNVDA制御キーとして使用できます。初期値はチェックありです。

5.6.2. 変換をNVDAキーとして使用

チェックありにすると、日本語キーボードの変換キーをNVDA制御キーとして使用できます。初期値はチェックなしです。

5.6.3. 半角全角キーが押されたらビープ音を鳴らす

チェックありにすると、半角全角キーが押されたときに「日本語変換」「変換停止」を音声や点字で通知せず、ビープ音で通知します。 初期値はチェックなしです。

なお NVDA 日本語版 2013.1jp では入力モード(ローマ字入力など)の通知を半角全角キーが押されたときにではなく、モードを切り替えたときに行うようになりました。これはNVDA本家版の実装です。

5.6.4. かな文字をフォネティック読みする

チェックありにすると、文字レビュー(説明モード)のときに、ひらがなとカタカナを「あさひのあ」のように読みます。 初期値はチェックなしです。

5.6.5. アルファベットをフォネティック読みする

チェックありにすると、文字レビュー(説明モード)のときに、アルファベットを「A アルファー」のように読みます。 初期値はチェックなしです。

5.6.6. カタカナの声の高さの変化(-100から100)

0 以外の数字を設定すると、文字レビューのときに、カタカナの声の高さを変化させます。 初期値は -20 です。

変換候補の文字説明では、この設定は無効です。

5.6.7. 半角の声の高さの変化(-100から100)

0 以外の数字を設定すると、文字レビューのときに、半角文字の声の高さを変化させます。 初期値は 20 です。

変換候補の文字説明では、この設定は無効です。

5.6.8. 変換候補の番号の通知

「変換候補の番号の通知」は初期状態でチェックなしになっています。 このオプションを有効にすると Microsoft IME などで候補ウィンドウの選択項目を「候補2」などの番号をつけて通知します。 「日本語版の文字入力拡張」がチェックなしの場合にはこのオプションは無効です。

5.6.9. 日本語版の文字入力拡張

「日本語版の文字入力拡張」は初期状態でチェックありになっています。

この設定をチェックなしにすると、NVDA 本家版の「東アジア言語文字入力」の処理と同じ動作になります。

5.6.10. Skypeフリーズ対策

Windows 8 において Skype 6 のフリーズを回避する処理が有効になっています。将来 Skype のバージョンアップでこの問題が解決したら、この設定を無効にしてお使いください。設定を変更したらNVDAの再起動が必要です。

5.7. 文字説明辞書

NVDA日本語版は文字説明辞書のカスタマイズができます。辞書ファイルを「ユーザー設定ディレクトリ」におくと、NVDA 日本語版の実行時に読み込まれます。

ユーザー設定ディレクトリ (Windows XP):

  C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Application Data\nvda

(Windows Vista, 7, 8):

  C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\nvda

カスタマイズされた辞書のファイル名は characters-ja.dic にしてください。('ja' は言語をあらわします)

UTF-8 エンコーディングのテキストファイル、以下のフォーマット(タブ文字区切り)です。

  フィールド1: 文字
  フィールド2: 文字の Unicode 16進数表記
  フィールド3: 半角角括弧 [] で囲まれた「日本語のスペル読み」
  フィールド4: charactersDescriptions.dic の第2フィールドの内容(詳細読み)

ただし先頭がシャープ # で始まる行は無視されます。また先頭が \# の行は半角シャープの文字に関する情報です。

2012.3.1jp の文字説明辞書については チケット29872 を参照してください。

2012.2.1jp の文字説明辞書についてはチケット26926 を参照してください。この 2012.2.1jp 形式のカスタマイズは将来廃止される予定です。

5.8. 点字ディスプレイ

日本語の点訳エンジンとKGSドライバーは2013.1jpで書き直されました。

5.8.1. 日本語の出力テーブル

点字ディスプレイの出力テーブルに「日本語6点情報処理点訳」を追加しています。また、このテーブルは既定値です。これは擬似的なテーブルで、実際の処理には LibLouis を使っていません。文字入力はサポートしていません。

日本語の点訳テーブルでカーソル位置の処理が改良されました。(関連チケット 29364)

5.8.2. KGS BrailleMemoシリーズ

NVDA日本語版は点字ディスプレイドライバ "KGS BrailleMemoシリーズ" を追加しています。

シリアルポート、USB(仮想Commドライバ)、Bluetoothの接続に対応しています。

BMシリーズ機器用ユーティリティをインストールしてお使いください。

USB 接続で使う場合はケージーエスUSB/仮想Commドライバをインストールしてください。(関連チケット28226, 27953, 30285) 機器の通信速度が変更できる場合は 9600BPS に設定してください。

以下は KGS Braille Memo のコマンド割り当てです。

基本的な操作(1):

名称 ボタン BM46操作
上矢印キー 上方向 上方向
下矢印キー 下方向 下方向
左矢印キー 左方向 左方向
右矢印キー 右方向 右方向
Shift + 上矢印キー select+上方向 f2+上方向
Shift + 下矢印キー select+下方向 f2+下方向
Shift + 左矢印キー select+左方向 f2+左方向
Shift + 右矢印キー select+右方向 f2+右方向
レビューカーソルを前の行に移動 bw f3+上方向
レビューカーソルを次の行に移動 fw f3+下方向
レビューカーソルを前の単語に移動 ls f3+左方向
レビューカーソルを次の単語に移動 rs f3+右方向
点字セルに移動 タッチカーソル タッチカーソル
点字表示を左に戻す f1 f1
点字表示を右に進める f4 f4
Enter キー enter 左親指
Space キー space 右親指
Control キー ctrl 左小指1
Alt キー alt 左小指2
Shift キー select 右小指1
Windows キー read 右小指2

基本的な操作(2):

名称 ボタン BM46(左手)操作 BM46(右手)操作
NVDAメニュー ins f1+上方向 f4+上方向
Backspace キー bs f1+左方向 f4+左方向
Delete キー del f1+右方向 f4+右方向
Enter キー ok f4+上方向 f1+上方向
Enter キー set f4+下方向 f1+下方向
Tab キー inf f4+左方向 f1+左方向
Esc キー esc f4+右方向 f1+右方向
Alt+Tab キー alt+inf f4+左小指2+左方向 f1+左小指2+左方向
Shift+Tab キー select+inf f4+右小指1+左方向 f1+右小指1+左方向

アルファベット文字の入力:

名称 ボタン
a 1の点
b 12の点
c 14の点
d 145の点
e 15の点
f 124の点
g 1245の点
h 125の点
i 24の点
j 245の点
k 13の点
l 123の点
m 134の点
n 1345の点
o 135の点
p 1234の点
q 12345の点
r 1235の点
s 234の点
t 2345の点
u 136の点
v 1236の点
w 2456の点
x 1346の点
y 13456の点
z 1356の点

コントロールキーとアルファベットの入力:

名称 ボタン BM46操作
Control+a ctrl+1の点 左小指1+1の点
Control+b ctrl+12の点 左小指1+12の点
Control+c ctrl+14の点 左小指1+14の点
Control+d ctrl+145の点 左小指1+145の点
Control+e ctrl+15の点 左小指1+15の点
Control+f ctrl+124の点 左小指1+124の点
Control+g ctrl+1245の点 左小指1+1245の点
Control+h ctrl+125の点 左小指1+125の点
Control+i ctrl+24の点 左小指1+24の点
Control+j ctrl+245の点 左小指1+245の点
Control+k ctrl+13の点 左小指1+13の点
Control+l ctrl+123の点 左小指1+123の点
Control+m ctrl+134の点 左小指1+134の点
Control+n ctrl+1345の点 左小指1+1345の点
Control+o ctrl+135の点 左小指1+135の点
Control+p ctrl+1234の点 左小指1+1234の点
Control+q ctrl+12345の点 左小指1+12345の点
Control+r ctrl+1235の点 左小指1+1235の点
Control+s ctrl+234の点 左小指1+234の点
Control+t ctrl+2345の点 左小指1+2345の点
Control+u ctrl+136の点 左小指1+136の点
Control+v ctrl+1236の点 左小指1+1236の点
Control+w ctrl+2456の点 左小指1+2456の点
Control+x ctrl+1346の点 左小指1+1346の点
Control+y ctrl+13456の点 左小指1+13456の点
Control+z ctrl+1356の点 左小指1+1356の点

オルトキーとアルファベットの入力:

名称 ボタン BM46操作
Alt+a alt+1の点 左小指2+1の点
Alt+b alt+12の点 左小指2+12の点
Alt+c alt+14の点 左小指2+41の点
Alt+d alt+145の点 左小指2+145の点
Alt+e alt+15の点 左小指2+15の点
Alt+f alt+124の点 左小指2+124の点
Alt+g alt+1245の点 左小指2+1245の点
Alt+h alt+125の点 左小指2+125の点
Alt+i alt+24の点 左小指2+24の点
Alt+j alt+245の点 左小指2+245の点
Alt+k alt+13の点 左小指2+13の点
Alt+l alt+123の点 左小指2+123の点
Alt+m alt+134の点 左小指2+134の点
Alt+n alt+1345の点 左小指2+1345の点
Alt+o alt+135の点 左小指2+135の点
Alt+p alt+1234の点 左小指2+1234の点
Alt+q alt+12345の点 左小指2+12345の点
Alt+r alt+1235の点 左小指2+1235の点
Alt+s alt+234の点 左小指2+234の点
Alt+t alt+2345の点 左小指2+2345の点
Alt+u alt+136の点 左小指2+136の点
Alt+v alt+1236の点 左小指2+1236の点
Alt+w alt+2456の点 左小指2+2456の点
Alt+x alt+1346の点 左小指2+1346の点
Alt+y alt+13456の点 左小指2+13456の点
Alt+z alt+1356の点 左小指2+1356の点

記号文字の入力:

名称 ボタン
. (ピリオド) 256の点
: (コロン) 25の点
; (セミコロン) 23の点
, (カンマ) 2の点
- (マイナス) 36の点
? (クエスチョン) 236の点
! (感嘆符) 235の点
' (アポストロフィ) 3の点

select ボタンの動作は Enter キーから Shift キーに変更されました。(チケット 30565)

5.8.3. KGS BrailleNote 46C/46D

NVDA日本語版は点字ディスプレイドライバ "BrailleNote 46C/46D" を追加しています。

BMシリーズ機器用ユーティリティをインストールしてお使いください。

USB 接続で使う場合はケージーエスUSB/仮想Commドライバをインストールしてください。 機器の通信速度が変更できる場合は 9600BPS に設定してください。

以下は BrailleNote 46C/46D のコマンド割り当てです。

名称 ボタン
NVDAメニューの表示 f1
点字セルに移動 タッチカーソル
前にスクロール(左にスクロール) sl
後ろにスクロール(右へスクロール) sr
前のレビューカーソル行 f2+bk
次のレビューカーソル行 f2+lf
前のレビューカーソル単語 f2+sl
次のレビューカーソル単語 f2+sr
前の行へ移動(上の行へ移動) bk
次の行へ移動(下の行へ移動) lf
カーソルを1文字左に移動 f3
カーソルを1文字右に移動 f4

5.8.4. 点字ビューワー

ツール「点字ビューワー」を追加しています。

点字ビューワーは音声出力される情報を点字に変換しているので、点字ディスプレイへの実際の出力と内容が一致しないことがあります。

Windows XP で点字ビューアーを使うためには点字フォントが必要です。OpenOffice.org や LibreOffice をインストールすると点字フォントもインストールされます。

5.9. 設定の変更

5.10. Microsoft Word サポート

5.11. その他の変更

5.12. ソースコード

NVDA日本語版のソースコード管理には2013年4月から git を使用しています。レポジトリは以下で公開しています。

6. 関連情報

6.1. 2013.1jp から 2013.1.1jp への変更点

本家版 NVDA 2013.1.1 では以下の不具合への対応が行われました。

NVDA 日本語チームは以下の不具合への対応や改良を行いました。

6.2. アドオンの紹介

6.3. 対応アプリケーションの紹介

6.4. 操作ガイド

6.5. SAPI 5 日本語音声エンジン

SAPI 5 (Speech API バージョン 5) 対応エンジンは NVDA 本家版および NVDA 日本語版で使用できます。

マイクロソフトは障碍のある方、ボランティアの方を対象に、SAPI 5 に対応した日本語音声合成エンジンを無償 (数量限定) で提供しています。

Microsoft日本語音声合成エンジンのご提供について

なお Windows 8 の日本語音声エンジン Haruka Desktop は SAPI5 で利用できます。

6.6. Haruka 日本語音声エンジン

Microsoft Speech Platform はマイクロソフトが無償で配布している音声合成エンジンです。 Windows XP, Vista, 7 で利用できますが、標準ではシステムに入っていません。

NVDA 本家版には Microsoft Speech Platform のための音声ドライバが組み込まれています。

NVDA 日本語版では Haruka (nvdajp) という日本語専用ドライバを追加し、カーソル移動時の文字の読み上げや文字単位の説明が行われない不具合への対応を行いました。(関連チケット28168)

音声エンジン Haruka は下記のツールでインストールできます。

Microsoft Speech Platform 簡単インストーラー Ver.2.1

またはマイクロソフトのWebサイトから入手できます。

ランタイム(Version 11)の入手

license.rtf を確認してください。

以下のファイルをダウンロードしてインストールしてください。 Windows 32ビット版および64ビット版のいずれをお使いの場合もx86のランタイムが必要です。

言語ファイル

日本語に対応した言語ファイルとして Haruka を使用します。以下をダウンロードしてインストールしてください。

6.7. ProTALKER 音声エンジン

SAPI4 の ProTALKER での不具合については下記を参照してください。

6.8. クリップボードの読み上げ

クリップボードの更新を監視して自動的に読み上げる方法

6.9. メーリングリスト

NVDA日本語版ユーザーメーリングリスト nvda-japanese-users は Google グループで運営されています。

Google のアカウントをお持ちでなくても、下記にメールを送信することで、登録を行うことができます。

  nvda-japanese-users+subscribe@googlegroups.com

6.10. Twitter

Twitter ハッシュタグ #nvdajp は NVDA 日本語版の関係者が使用しています。

NVDA 日本語化プロジェクトが SourceForge.jp で行う活動は @nvdajp でお知らせしています。

6.11. 寄付

オープンソースのスクリーンリーダーNVDA の開発組織である 非営利団体 NV Accessは、活動の存続のために寄付を求めています。 クレジットカードを使って日本から寄付をする方法 が「まほろば」のサイトで説明されています。

NVDA日本語チームへのご支援については NVDA日本語チームのブログ をごらんください。

6.12. 開発に興味をお持ちの方へ

NVDA日本語チームでは SourceForge JP の チケット 機能で、確認された不具合および対応を公開しています。

JTalk の読み上げ誤りを収集しています。

6.13. NVDA の API

6.14. コミュニティ アドオン

NVDA コミュニティ アドオン のサイトは、NVDA翻訳チームが運営するNVDAユーザーのための情報で、日本語に対応したアドオンなどを紹介しています。

6.15. 日本語の点字対応の詳細

6.15.1. 開発の記録

NVDA 2013.1jp では日本語点訳エンジンの改良を行いましたが、仮名使いやマスアケなどの処理には不完全な部分が残っています。以下は日本語点訳エンジンに関する開発の記録です。

6.15.2. DirectBMとKGSのドライバの違い

アプリケーションが点字出力を直接制御する The Qube などでは、アプリケーション側の設定を行なってください。

例えば Qube では Configuration (CTRL-SHIFT-Windows-O) で、 Braille タブの "Braille spoken text" チェックボックスを有効にしてください。

2012.2.1jp まで提供していた DirectBM ドライバでは、アプリケーション側の設定をしなくても音声出力と同じ内容を点字ディスプレイに送っていました。 KGSドライバでは点字出力はNVDAの仕様に沿った処理を行なっています。

6.15.3. 記号の出力

NVDA 2013.1jp ではメールアドレスやWebサイトのURLなどに日本の情報処理用点字が使われます。

その他の日本語点字では記号は以下のように出力されます。

下記の表に含まれる点字シンボルを Windows XP で表示する場合には Unicode 点字に対応したフォントの追加が必要です。

記号 出力 点字シンボル
ー 長音 25
、 テン 56
。 マル 256
| 縦棒 2356
_ アンダーライン 36
( 半角括弧 2356
) 半角括弧閉じ 2356
( 全角括弧 2356
) 全角括弧閉じ 2356
[ 半角大括弧 5-2356 ⠐⠶
] 半角大括弧閉じ 2356-5 ⠶⠂
[ 全角大括弧 5-2356 ⠐⠶
] 全角大括弧閉じ 2356-5 ⠶⠂
“ 全角コーテーション 5-2356 ⠐⠶
” 全角コーテーション閉じ 2356-5 ⠶⠂
{ 半角中括弧 5-2356 ⠐⠶
} 半角中括弧閉じ 2356-5 ⠶⠂
‘ 全角シングル 5-2356 ⠐⠶
’ 全角シングル閉じ 2356-5 ⠶⠂
〔 亀甲括弧 5-2356 ⠐⠶
〕 亀甲閉じ 2356-5 ⠶⠂
{ 全角中括弧 5-2356 ⠐⠶
}全角中括弧閉じ 2356-5 ⠶⠂
〈 山括弧 5-2356 ⠐⠶
〉 山括弧閉じ 2356-5 ⠶⠂
《 二重山括弧 5-2356 ⠐⠶
》 二重山括弧閉じ 2356-5 ⠶⠂
【 黒括弧 5-2356 ⠐⠶
】 黒括弧閉じ 2356-5 ⠶⠂
〝 ヒゲ開き 5-2356 ⠐⠶
〟 ヒゲ閉じ 2356-5 ⠶⠂
「 全角カギ 36
」 全角カギ閉じ 36
『 二重カギ 56-36 ⠰⠤
』 二重カギ閉じ 36-56 ⠤⠆
「 半角カギ 36
」 半角カギ閉じ 36
- 半角マイナス 36
. 半角ピリオド 256
, 半角コンマ 3
: 半角コロン 5-2 ⠐⠂
\ 半角円 16
? 半角クエスチョン 26
! 半角感嘆符 235
・ 全角中点 5
+ 半角プラス 26
@ 半角アット 246
> 半角大なり 35-35 ⠔⠔
= 半角イコール 25-25 ⠒⠒
< 半角小なり 26-26 ⠢⠢
/ 半角スラッシュ 34
# 半角シャープ 56-146 ⠰⠩
$ 半角ドル 56-1456 ⠰⠹
% 半角パーセント 56-1234 ⠰⠏
& 半角アンド 56-12346 ⠰⠯
* 半角アスタリスク 56-16 ⠰⠡
; 半角セミコロン 23
☆ 白星印 56-2346-2 ⠰⠮⠂
★ 黒星印 56-2346-23 ⠰⠮⠆
○ 白丸 6-1356-2 ⠠⠵⠂
● 黒丸 6-1356-23 ⠠⠵⠆
◎ 二重丸 6-1356-256 ⠠⠵⠲
□ 白四角 6-1256-2 ⠠⠳⠂
■ 黒四角 6-1256-23 ⠠⠳⠆
△ 白上向き三角 6-156-2 ⠠⠱⠂
▲ 黒上向き三角 6-156-23 ⠠⠱⠆
▽ 白下向き三角 56-156-2 ⠰⠱⠂
▼ 黒下向き三角 56-156-23 ⠰⠱⠆
◇ 白菱形 46-1236-2 ⠨⠧⠂
◆ 黒菱形 46-1256-23 ⠨⠧⠆
× バツ印 56-16-2 ⠰⠡⠂
※ 米印 35-35 ⠔⠔
→ 右向き矢印 25-25-135 ⠒⠒⠕
← 左向き矢印 246-25-25 ⠪⠒⠒

(以上)